雨。雨が降ると憂鬱ですよね。
それが何日も続くと洗濯物もたまってイライラしてきます。
アルゼンチンには梅雨はないですけど、季節の変わり目には嵐がやってきます。
それはもうバケツをひっくり返したような雨がドッカーンと降ってくるのです。
普段から水はけの良くない道路が豪雨で川のようになって、洪水とまではいきませんがけっこう大変なことになります。
家も同じく。
雨の強い日はなんと雨漏り!
日本では経験したことがなく、アニメで見たような雨漏りポイントにバケツを置いて、ピチョン、ポチョンと水滴を受け止めなければなりません。
幸いキッチンの一箇所なんですけどね。大家さんに言ってもなかなか直してもらえません。
寝室とかじゃなくてホント良かった(ポジティブに考えるようにしてます)!
こんな我が家ですが、住めば都とはよく言ったもので、雨が漏っても家に住めてることがありがたいなぁ、と思えるようになりました。
アルゼンチンで道を歩いていると、本当に物乞いの人たちをよく見かけますし、スラム街のようなところも電車など乗ると目に入ってきます。
若い男性がリヤカーを引いてゴミ箱を漁っているのなんて毎日見ます。
彼らはこんな豪雨のときはどのようにして凌いでいるんだろう?
考えても仕方のないことを考えてしまいます。
だからと言って、彼らが不幸で絶望的かといわれるとそうでもなく、一度、ゴミを捨てに行って、ゴミ箱を空けたら中に人がいて、めっちゃ
びっくりしたんやけど、彼が笑顔でHola!(オラ!)って挨拶してきたんです。
若い男性でした。彼の目は曇ってなかった。
あぁはなりたくないけど、あぁなっても卑屈にならず、笑顔でゴミを漁る彼らを見て、強いなぁって思いました。
雨漏りごときでグチグチ言っててもしゃーない!
もっと稼いで、もっといい家に引越せばいいのだ。
アルゼンチンにいると雨漏りひとつで、いろいろ考えさせられる。