ウルグアイにあるセンテナリオスタジアムは第1回FIFAワールドカップの決勝戦などが行われたサッカーの聖地とも言える伝説のスタジアム。
ここで先日、ウルグアイのクラシコであるナシオナル対ペニャロールの試合が行われ、念願かなって観戦することができました!!
ゴール裏のアムステルダムは1人900ペソ(30ドル弱・2019年11月現在)。
これかける家族分となると、我が家の家計からすると相当高額出費となってしまうのですが、主人の誕生日が近いということ、そして今後センテナリオスタジアムでクラシコが行われる可能性が低い、かつ仕事の都合上日曜日しかいまのところ行けない。。などを考慮し、主人への誕生日プレゼントだ!ということで行くことにしました!!
センテナリオスタジアムといえばこの壁画ですよね!
ゴール裏アムステルダムへの入場ゲート。
試合は16時からだったのですが、14:30くらいに入りました。
前回、カンペオンデルシグロスタジアムでクラシコ観戦したときに30分くらい前にスタジアムに到着したのですが、入場するのに時間がかかって、中に入れたのが試合開始直前になったので今回はちょっと早めに行ってみました。
まだインチャも少なく、スムーズに入場することができました。
没収も覚悟の上で、出費を最小限にするため、おにぎりやお菓子、水筒にお水をいっぱい入れて持って行ったのですが、入り口での恒例の厳重な警官隊による手荷物検査、ボディチェックを受けても没収されることはありませんでした(ホッ~)。
女性警官に「これは食べ物?」「水筒の中身は?」と聞かれてきちんと答えて通してもらえました。
ただ、これは小さな子連れであったことや、その警官の対応によって没収されることもあると思いますので持ち物は最小限であった方がいいと思っています。
ほとんどのインチャはスマホと身分証明書、最低限のお金のみ、って感じで手ぶらな人が多い印象でした。
主人はポケットに入れていたボールペンを没収されていましたし、過去にはリップスティックを没収された友人もいました。
ウルグアイは南米において比較的治安がいい国と言われていますが、クラシコは別。
アルゼンチンと同じくらい、ウルグアイでもクラシコの行われる日はスタジアム周辺は特に危険です。
この数日前には日本大使館からクラシコのため、注意するようようにと通達がありました。
ささいなことがきっかけで暴動が起こり得るのがクラシコ。
クラシコマナーを熟知せずに行ってしまうと、何気ない行為がインチャたちの攻撃対象になってしまうかもしれません。
例えばペニャロールのユニフォームでなくても知らずペニャロールカラーの衣類を着てナシオナル側に行ってしまったりなど。
本当にささいな事が逆鱗に触れてしまうことがあるのです。
ネットで調べれば何が危険か、過去の事件などを調べることもできますが、その国独自のマナーというのは他国人にはわかりづらいもの。
クラシコマナーはよくわからないけれど、でもクラシコを観たい!という方はガイドを雇う、精通した友人に連れて行ってもらうなどすることを強くおすすめします。
さて、中へ入るナシオナルとペニャロールの3軍チームが試合をしていました。
まだまだ客席には空席が目立ち、私たちは危険度の低い上段の席を確保しました。
本当に最上席。
なぜか。それはインチャのツバを避けるため!!
後ろに人がいなければツバも飛んでこないだろうと踏んだのですが、まぁ、結果はちょっとはマシってくらいなだけでしたけど。
結局、後ろに立ち見のインチャが来て叫びまくるからいっしょ!!
叫ばないインチャが来るかどうかなだけの運次第~。
3軍の試合が終わって、だんだん客席も埋まってきてホームのナシオナルのバックスタンドが赤・白・青のトリコロールカラーに!!
アウェーのペニャロールも黄色と黒の細長いビニール袋で客席を彩ります!
でっかいナシオナルカミセタが出現し、赤と青のスモークが立ち昇る!
ペニャロールも負けじとゴール裏いっぱいのバンデーラを掲げる!
黄色いスモークも立ち昇り、試合が始まりました!!
11月の強い日差しをなめてた私はもうすでにこの時点で後悔していました。
ギラギラと照りつける太陽の恐ろしいこと。。日陰は一切ない。。
日傘を持ってこなかったことをこれほど強く後悔した日はない。
没収を恐れて持ってこなかったんです。
黄色と黒の傘を持つインチャを恨めしくながめつつ、ペニャロールの傘を買うことを心に誓いました。
あれならば没収されることはないだろうし、たとえされたとしても惜しくない。
モンテビデオ内でペニャロールカラーの傘を売っているお店を知っている方、ぜひともご一報ください(熱望)!
そして相変わらず、タバコ、マリファナ率の高さよ。
ずっと叫んでてほとんど吸わないんだから吸わなきゃいいのに。。なんて思っているのは私だけなんだろうなー。
最大の困難はトイレ。
とにかく汚い。
数が少ない。
トイレットペーパーはほぼないと思ってください。
水は流れない確立が高いと思ってください。
手洗いはかろうじて水が出た、ありがたい。
ショッキングなことはウルグアイの美女インチャたちが次々に500mlの空のペットボトル(ペットボトルの持ち込みは禁止、売店に売ってる)にその手洗いの水を入れていく光景。
おー、なるほどね、そうすれば水買わんでいいやん!って一瞬思ってんけど、・・ムリムリムリムリー!!
めっちゃ汚いねんもん、手洗い場。
みんな汗だくで髪の毛ぬらしたり、顔あらったりするから床、びっちゃびちゃやし。。
日本の公衆トイレとか、キャンプ場とかのトイレは汚くて使いたくないと思ってた私ですが、今となってはあんなん全然キレイやってんなぁって思えるようになりました。
あれの50倍は汚いって思ってください。
2030年のFIFAワールドカップは100周年ということでウルグアイ開催になると確信してる私ですが、それに向けてスタジアムの改修(主にトイレと売店)を期待しつつ、やはり今んとこもうスタジアムには行かない、という心境ですかねぇ。
なんかどこへ行ってもこういう外的要因で気持ちが萎えてしまう自分の弱さを突きつけられる。
もう、自分はこういうしょーもないことを気にしてしまうちっちぇー人間なんだと受け入れて、どうにか折り合いをつけて生きていくしかないと改めて思い知るに至ったクラシコであった。