毎日、買物がてら近所を散歩している。
この国の人たちは子供好き(特に1歳くらいの小さな子)だなぁ、と子供を連れて散歩しているとつくづく思う。
こっちに来たとき1歳7ヶ月だった下の子がおぼつかない足取りでフラフラ歩いているといつも誰かが声をかけてくれる。
「Que bonita!ケボニータ!」とか「Pequeño!ぺケーニョ!」とかなんとかかんとか。。。みんな笑顔で話しかけてくれるけど、スペイン語のわからない私は???だけど笑顔で「グラシアス!」と言うのが精一杯。
上の子(5歳)はあまり言われないから、小さい子がヨチヨチ歩いてるのが特に好きみたい。
だからと言って5歳児に無反応かというとそうでもない。
すれ違いや追い越し際に頭をポンとなでて行くのだ。
とってもさりげなくのポンなのでなんだか見てる私も嬉しくなる。
下の子が何か嫌がって泣いたり叫んだりしてると必ず誰かが「Que pasa?ケパサ?」と笑顔で声をかけてあやしてくれる。
日本にいるときのような子連れで居心地の悪い思いをしたことがない。
もっと、私がスペイン語がわかればもっとコミュニケーションが取れるのに~!と、もどかしくてモヤモヤした日々を過ごしている。
そんな時、あるお店をのぞくとカウンターに猫が寝そべっている。
上の子が入りたがったけど、そこは鍵屋さん。
用事もないし、入れへんわぁ。。と説得していると中にいたSeñoraセニョーラ(女性)が何やら声をかけてくれた。
わかんないけど、手招きしてくれてる(顔は無表情)し入っていいのかな?
恐るおそる入ってみると、なでていいわよ、みたいなこと言ってるような気がする。
娘たちが、それはそれは嬉しそうになでなでしても嫌がる様子のない猫ちゃん。
なんておとなしいの~、かわいすぎる。。
するとセニョーラ、「フォト、撮れば?」とかなんとか。
「あー、ケータイ忘れた!エン ラ カサ」とか訳分からん言葉を話す私に全く気にする様子もなく、「じゃ、明日またおいで」(ずっと無表情)と言ってくれるセニョーラ。
なんかこの国の人のおおらかな優しさに触れた気がする出来事でした。
数日後、再訪して無事記念撮影。
この日はSeñorセニョール(男性)がいたんだけど、この人もいい人で「gato、gato(ネコ、ネコ)」言って来た私たちを快く招き入れてくれた。
途中、「ちょっと出るわ」みたいなこと言って外にいくセニョール。
でも「店にいていいよ」って言ってくれたと思うのでそのまま猫と私たちだけでお店にいたんだけど、日本じゃありえない展開になんか笑えた。