海外に住んでると、なんとか日本の味を再現しようとあれやこれや試行錯誤されてる方、多いと思います。あんまり日本食材が手に入らない地域に住んでると特に。
わたしがまぁ、そうなんですけど、去年から梅干し作り始めました。
ネットでアプリコットが梅に似ているのでクエン酸を足して塩漬けすれば梅干しもどきができると知って。
ところが去年の春先に、お隣さんのお庭にかわいいピンクの花が咲いてる木があることに気づいたんです。
あれ、梅の花ちゃう!?
そやったら梅の実なるやん!!
去年作ったダマスコスにクエン酸足して作った梅干しもどきじゃなくて、本物の梅干しが作れるやん!!!
梅の実なんて、どうせお隣さん、収穫せーへんやろし、お願いして売ってもらわれへんやろか。。!!!!って。もうテンション上がりましたね。
なんか、お隣さんの庭には竹も生えてて、そういうアジアっぽい植物が好きなんかなーって、あれもだから梅に違いない!
ちなみに竹はすごい繁殖力で1年くらいほったらかしてたらどんどんどんどんこっちの庭にまで生えてきて一気に伸びていきますね。
最近はちょこっと芽がでてきたら取り除くようにしてます。
竹は直植えするもんじゃないです。
その梅の木にですね、いっぱい実がなってて、最近赤く色付いてきて、これは収獲どきなんじゃないかと、だんなさんにお隣さんに売ってくれるよう頼んでくれないかお願いしてみたんです。
そしたら「なんか庭のぞいてるみたいで頼みたくない。」って言うんで、どうしても諦めきれなかったわたしはだんなさんにセリフを教えてもらって、お隣さんに会ったらいつでもしゃべりかけれるようにしてたんです。
でも、セリフ言うだけなら簡単なんですよ、問題はそのあとじゃないですか。
たとえば、それが梅の実なら、「あれは食べれない実なのよ。」とか、絶対、言われるに決まってる。
それがあるからだんなさんと一緒に頼みに行きたかったのに、1人だとその問答ができないんですよ。
なんか聞いて、その返しが何言ってるかほとんどわからない。
それがわたしのスペイン語レベル。
なーのーで、最後の切り札、子供にお願いしていっしょにいてもらいました。
梅の実を売ってほしいと言うのはお母さんね、と言われましたが、それくらいやるよ、母は。
子供と買い物に行った帰り、ちょうどお隣さんが玄関先でお子さんを遊ばせてはったんで、チャンス!と、たどたどしいスペイン語で話しかけてみました。
あんまりこっちのお隣さんとは仲良くないので本当にドキドキでした。。
反対側のお隣さんだったら会ったらよく話しかけてくれるおばあちゃんで、もう少し気軽に頼めたんですけどね。
「Por casualidad vimos que usted tiene ciruelo japones y si no hay molestia nos podria vender?」
すると、やっぱりいろいろ返事が返ってきました。
もし子供がいっしょじゃなければ全くもって会話にならなかったことでしょう。
食べれそうにないと言ってる感じがしたので、食べるんじゃなくてお酒にしたい(漬物にする、よりお酒に漬けるほうが分かりやすくて子供が訳しやすいかと思って)とかいろいろ伝えたら、欲しいならあげるわ、と採ってきてくれました!
それがこちら。
こ、これは。。梅じゃねぇ!
そう、これはきっと桃だ!
そういえば、お隣さんもドゥラスノって言ってたような気がする。。
‥‥なんか、ただ桃、欲しがってる人みたいやん、わたし。
違うの、日本の梅っていう植物によく似てたから、てっきり梅かと思って、梅だったらきっとこっちの人は食べないだろうから、譲ってもらえたらうれしいなぁ、と思って声をかけたんです、、ってお隣さんに誰か伝えてください。
子供に、これ、桃やな、って言ったら、だからお隣のお姉さんもシルエラじゃなくて桃ってゆうてたやんって。。
そんなん聞き取れんわ。
せっかくなので、カッチカチの桃を、甘く煮てみました。
美味しかったらお隣さんにおすそ分けしよう。
んで、もしかしたら梅かもしれん可能性も捨てきれず、小さめの4粒ほどを塩に漬けてみました。
実はやっぱり梅で梅干しができたら素敵やん。。
怪しい日本人の頼みを笑顔で聞いてくれた、お隣さんに感謝です。