アルゼンチンに来て2年半が経ちましたが、この間、ほとんど観光らしい観光をしたことがありませんでした。
ブエノス観光といえばまずはココ!と言われる5月広場もバスや車で通ったことはあるものの、ちゃんと訪れたのは今回が初めて。
この広場からアルゼンチンは始まったとされています。どのような広場なのでしょうか?
五月広場の意味(Plaza de Mayo)
アルゼンチンがスペインから独立した五月革命の日(1810年5月25日)にちなんで名づけられました。
五月広場には何があるのか?
SUBTE(地下鉄)D線で向かいます。
終点Catedral(カテドラル)駅を出ると目の前に5月広場が広がっています。
メトロポリタン大聖堂(Catedral Metropolitana de Buenos Aires)
あまりに近すぎて気付きにくいですが、地下鉄の出口を出てすぐにあります。
アルゼンチンで一番大きなカトリックの教会で、現フランシスコローマ法王の出身教会でもあります。
有名なサン・マルティン将軍の棺やパパ・フランシスコの博物館もあります。
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メトロポリタン大聖堂(Catedral Metropolitana/カテドラル・メトロポリターナ)は ...
ちなみに地下鉄D線のカテドラルとは大聖堂という意味です。
カビルド(cabildo)
カビルドとはブエノスアイレス市の最初の市庁舎のことです。
白塗りの壁が目印で、現在は博物館となっています。
以前はかなり大きな建物だったそうですが、五月通りを作る際に縮小され、現在の形になっています。
カサ・ロサーダ(CASA Rosada)
五月広場の1番奥にある、ピンク色の建物で大統領が執務をする大統領府のことです。
カサは家、ロサーダはピンクという意味です。
アメリカ合衆国はホワイトハウス(白い家)ですがアルゼンチンはカサ・ロサーダ(ピンクの家)ですね。
この建物の上に国旗が掲げられているときは大統領が執務中なんだそうです。
ネットで予約をすれば週末に中を見学できるそうです。
五月のピラミッド(Pirámide de Mayo)
広場中央にある白い塔。。なんですが残念ながらただ今、修復中です。
五月革命1周年を記念して1811年に建てられました。
現在のものは1911年にオリジナルの塔を拡張させて作ったもので、中に古い塔が収められています。
ピラミッドを囲むように描かれている白い頭巾の意味
これは軍事政権時代に行方不明となった子供の母たちが国への抗議として行った活動のモチーフを描いています。
アルゼンチンでは1976年から7年間、軍事政権時代がありました。つい最近の出来事です。
おおっぴらに抗議できないため、彼女たちは頭に布おむつを巻いて静かに塔の周りを行進し続けました。
今でも毎週木曜日にこの活動は行われています。
今も約400人の消息が不明なままだそうです。
まとめ
五月広場を歩くだけでアルゼンチンの歴史を垣間見ることができました。
とくに五月の塔のまわりに描かれた頭巾のモチーフにこんな意味が込められていたのかと思うととても悲しくなりました。
このような時代を乗り越えて、今のアルゼンチンがあるんだなと再認識しました。
ぜひ、みなさんも5月広場でアルゼンチンの歴史を感じてください。